モノバージョンとボーカルバージョンの相違の調査がメインだったこともあり、重要な書き残しがひとつあった。モノバージョンのミックス違いである。
この曲とTicket To Rideは映画でのマイム禁止のため、タンバリンを抜いたバージョンが作成されている。Ticket To Rideは所々でタンバリンの音量を下げる程度で誤魔化しているが、主題歌となるこの曲ではボーカルを録音し直してタンバリンを削除したのは全曲バイブルで記載した通りである。
そうまでして作成したモノバージョンであるがオープニング部分の10秒ほどはオリジナルのボーカルに差し替えられていることまでは述べている。この差し替える前の新録音だけのモノバージョンが初期の映画用として使われているという事に関する分析が全く漏れていた。
新録音となったオープニング部分は、ジョージの声が大きく、ポールの半音ずつ上がって行くパートが余り聴こえない。これが差し替えられた理由ではないかと思われる。
また、オリジナルの録音同様、ボーカルは2トラック録音されているが、メインとなっているトラックが異なっている。リリース版のモノバージョンでは、3番目のヴァースで"I never needed anybody's"をしゃがれた感じの声で歌っているが、当初はこれが入ったトラックをメインとしてミキシングされていた。そして、リリース版のモノバージョンを作成する際には、しゃがれた部分だけは残して、他は別トラックのボーカルをメインとしてミキシングしている。
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