2013年5月7日火曜日

全曲バイブル番外編(演奏法) I Saw Her Standing There

ビートルズの書籍は数あれど、音楽的な面について書かれているものはほとんどない。元々、ギターやピアノの耳コピを趣味とし、簡単に楽譜として残せる様にMID2PRNというソフトを作ったくらいなので、この状況は残念な限りである。この要因は、多分、著作権であろう。書物に楽譜を掲載すると著作権料が莫大になるので解説をする際に不便極まりないのだ。
という訳で全曲バイブルにも音楽的な解説や分析は控えめになっている。ここでは敢えて楽譜を使わないで強引に解説してみる。

最初に選んだのは、I Saw Her Standing There のベース。
Talking 'bout Youのギターリフを拝借したとポール自身が明かしているが、今やこのリフを聴けば I Saw Her Standing There を連想する人の方が多いだろう。
基本的な弾き方は、フレット/弦 という表記をすると、
7/3 7/3 6/2 7/3 9/2 7/3 7/2 6/2
コードの構成音には含まれない2弦7フレットの音を使うところが印象的であるが、ここでポイントにしたいのは2弦9フレットの音。通常は小指で押さえるであろう何気ない音であるが、時々、スライドさせたニュアンスの付いた箇所がある。映像として確認した事はないのだが2種類の演奏法があり、時として薬指によるスライドでこの音を出している場合があったはずである。逆に、小指で行っていたとすれば、引っ掛けるように滑らせながら指を離す弾き方をしていたということになる。

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