2013年5月9日木曜日

全曲バイブル番外編(演奏法) Taxman

ピアノとは違い、ギターは同じ音程を数カ所で出せるため、演奏法のコピーは一筋縄では行かない。逆に答えを見つけた時のアハ体験は格別である。

この曲のギターとベースはいずれもポールによる演奏であるが、正確なコピー譜は出されていないと思う。コピーをする際には、弦の違い(高音弦はスティール弦、低音弦は巻き弦)がポジションを割り出す重要なポイントになるが、誰が演奏したかも重要な判断材料になる。ポールのギター奏法の特徴として、ビブラートは薬指、チョーキングは人差し指、また人差し指をスライドダウンさせながらポジションチェンジする、といった奏法が手クセのようで頻繁に見かける事ができる。

これを念頭にTaxmanの間奏を聴いてみると、まず最初に8/2(2弦8フレット)の半音チョーキングが登場する。音階通りなら全音チョーキングするであろうから、この音は人差し指で出しているであろうことが推測できる。となると、最初の0/4(4弦開放)と一緒に弾いている7/3は人差し指、その後のファの音は10/3を薬指で弾くのが自然である。このポジションなら10/1の音も容易に弾ける。また、シタール風の下降フレーズも、人差し指で6/3をチョーキングアップ&ダウンから4/3へスライド、薬指で6/3、人差し指で4/3をチョーキングアップ&ダウンから2/3へスライド、薬指で4/3、人差し指で2/3をプリングオフ&2/3から4/3へスライド、という弾き方がポール風と推測できる。

一方、ベースも半音のハンマリングオンを多用している。最初の5/3は良いとして、次の7/1は6/1からハンマリングオンした音になっている。続く5/2から7/2でも、7/2は6/2からハンマリングオンさせた音になる。このニュアンスがないとベースの雰囲気は全く違うものになる。

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